石油ファンヒーターの電気代は?点火時・燃焼時の消費電力と1時間の目安

冬の夜、ファンヒーターのそばのテーブルで明細と電卓を前に考える手元 季節用品

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「石油ファンヒーターって、灯油のほかに電気代もどのくらいかかる?」「点火時の大きなW数を見ると、つけっぱなしが気になる…」

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冬の朝も夜も使うものだから、毎月の負担は気になりますよね。

結論からいうと、電気代は「燃焼中・点火時・待機時」を分けて考えるのがコツ。今回の3機種は燃焼中11〜82Wで、点火時や予熱中とは使う電力が違うんです。

たとえば82Wで1時間燃焼する場合、電力単価31円/kWh(税込)なら約2.5円。これは電気だけの計算で、暖房の主な熱源である灯油の使用分は別です。

先に押さえたい6つのポイント

  • 電気代はW÷1000×使う時間×電力単価で計算する
  • 燃焼中のW数と点火時のW数を混ぜない
  • WA-N33の11/12Wは50/60Hzの順。強弱の違いではない
  • コロナの秒速点火は、運転停止中の予熱にも電気を使う
  • FW-25S7の35秒着火は保温なし。秒速点火の予熱とは別の仕組み
  • エコ運転中も換気・消火してからの給油・お手入れは省かない

石油ファンヒーターの電気代|燃焼中と点火時で消費電力が違う

朝、コンセントにつながったファンヒーターの電源ボタンを押す手元
電気代は点火時と燃焼中を分けて考えます。

①燃焼中のW数から電気代の目安をつかむ

電気代の目安に使うのは、まず燃焼中の消費電力です。点火時の大きな数字が、そのままずっと続くわけではありません。

FW-25S7は大火力82W・小火力49W、WA-N33は50/60Hzで11/12W、FH-G3226Yは強20W・弱11Wです。燃焼中だけでも機種によって差があります。

一方、点火時はFW-25S7が370W、WA-N33が320W。WA-N33の初期最大950Wは、点火初期の短時間だけの値です。

朝だけ使うのか、日中も長く使うのか。まず自分の運転時間を思い浮かべると、読むべき数字が絞れます。

長時間使う予定なら燃焼中の値を、短い運転を繰り返すなら点火に使う分も分けて考えましょう。暖房出力や対応する部屋の広さも違うので、W数だけで「一番安い暖房」とは決められません。

石油ファンヒーターが電気を使う場面

②灯油の熱と電気の役割を分けて考える

石油ファンヒーターは、主に灯油の熱で暖める暖房です。電気は点火や送風・制御に加え、燃焼方式によって灯油の気化にも使います。

WA-N33は、点火時にバーナーを高温にしたあと、燃焼熱を保つポット式。燃焼中の電気はファンとコントローラーに使う仕組みです。

ダイニチは灯油をガス化させるためにも電気を使います。同じ石油ファンヒーターでも、燃焼中のW数が違うのには仕組みの違いがあるんですね。

夜に数時間使うなら、電気料金の明細だけで暖房全体の負担を判断しないのがポイント。電気の使用時間と、灯油をどれくらい使うかを別々に見ます。

「電気の数字が小さいから、灯油も少なく済む」とは読み替えないこと。電気は消費電力、灯油は燃料消費量という別の数字で選ぶと、迷いにくいです。

3機種の消費電力を比較|点火・燃焼・待機

部屋の間取り図を手に、床に置いたファンヒーターの配置を考える場面
消費電力を比べるときは、部屋の広さも合わせます。

③3機種の消費電力を比較

3機種を比べるときは、同じ運転状態の数値を並べるのが大事。とくに「50/60Hz」と「強/弱」は別の区分です。

項目機種内容
点火時FW-25S7370/370W(50/60Hz)
点火時WA-N33320/320W(50/60Hz)
点火時FH-G3226Y公式詳細に記載なし。取扱説明書で確認を
燃焼時FW-25S7大火力82/82W・小火力49/49W(50/60Hz)
燃焼時WA-N3311/12W(50/60Hz)。強弱別の値ではない
燃焼時FH-G3226Y強20W・弱11W。周波数別内訳は示されていない
待機時FW-25S71.0/1.0W(50/60Hz)
待機時WA-N330.6/0.6W(50/60Hz)
待機時FH-G3226Y0.8W
初期最大FW-25S7点火時の最大は370/370W(50/60Hz)
初期最大WA-N33950/950W(50/60Hz)。点火初期の短時間のみ
初期最大FH-G3226Y公式詳細に記載なし
予熱(秒速点火)FW-25S7停止中に保温して待つ秒速点火の記載なし。保温なし35秒着火
予熱(秒速点火)FH-G3226YG32タイプ:平均約80W。ON後約75秒の予熱が必要
暖房のめやすFW-25S7木造7畳まで/コンクリート9畳まで
暖房のめやすWA-N33木造9畳まで/コンクリート12畳まで
暖房のめやすFH-G3226Y木造9畳まで/コンクリート12畳まで

WA-N33の11/12Wは、50Hzなら11W、60Hzなら12Wという意味です。「弱11W・強12W」ではありません。

FH-G3226Yは燃焼中と待機時の値は分かりますが、点火時の消費電力は公式製品詳細に記載がありません。点火分まで計算したい場合は、取扱説明書で確認を。

朝の待ち時間を重視するならFW-25S7の保温なし35秒着火、燃焼中の電力を見たいならWA-N33やFH-G3226Yが比較の候補です。ただし、先に部屋の広さを合わせるのが順番。

▼ FW-25S7を詳しく見てみる ▼

▼ WA-N33を詳しく見てみる ▼

▼ FH-G3226Yを詳しく見てみる ▼

1時間・1日・1か月の電気代を考える計算式

④使う時間をそろえて電気代を計算する

電気代は「消費電力W÷1000×時間×電力単価」で計算できます。ここでは31円/kWh(税込)を前提にします。

31円/kWhはコロナのFAQが試算に使っている目安単価です。自宅の請求額に近づけたいなら、契約している電気料金の単価へ置き換えてください。

FW-25S7を大火力82Wで1時間使う例なら、82÷1000×1=0.082kWh。0.082kWh×31円で、約2.5円です。

同じ82Wのまま1日8時間使う仮定では約20.3円、30日間では約610.1円になります。どちらも途中で丸めずに計算し、最後に小数第1位へ丸めた値です。

燃焼1時間だけの計算例(31円/kWh・税込)

  • FW-25S7:大火力82Wで約2.5円/小火力49Wで約1.5円
  • WA-N33:50Hzの11Wで約0.3円/60Hzの12Wで約0.4円
  • FH-G3226Y:強20Wで約0.6円/弱11Wで約0.3円

実際には火力が変わるので、82Wの8時間・30日の例がそのまま毎月の請求額になるわけではありません。点火・通常待機・秒速点火の予熱に使った分も、それぞれ別に足します。

家計の目安が欲しいなら、まず「何Wで何時間」という条件をそろえること。燃焼中だけの試算と、灯油も含めた暖房全体の負担を分けて考えると分かりやすいですよ。

点火の繰り返しと秒速点火の予熱を確認

夜、ファンヒーターの操作ボタンに触れる手元
秒速点火を使うなら、停止中の予熱時間も電気代に含めます。

⑤停止中の予熱時間も電気代に含める

見落としやすいのは、点火を繰り返すときと、秒速点火をONにして待つ時間です。通常の待機電力とは分けて考えます。

点火分を求めるには、点火時のW数だけでなく、その電力を使う時間も必要です。370Wや950Wが1時間ずっと続く前提で計算しないこと。

コロナG32タイプの秒速点火は、ONにしてから約75秒の予熱が必要で、平均約80Wを使います。秒速タイマーは設定時刻の5分前から予熱し、設定時刻から2時間予熱を持続する機能です。

コロナのFAQでは、秒速点火ONで運転停止中は約80〜100W、31円/kWh(税込)で1時間あたり2.5〜3.1円ほどと案内されています。FH-G3226Yの通常待機0.8Wとは、ずいぶん違う数字なんです。

帰宅時刻が読めない日にずっと予熱して待つなら、その時間も電気代に含めます。すぐ暖房を始める便利さを取るか、予熱する時間を絞るかを生活に合わせて選びたいですね。

FW-25S7の35秒着火は保温なしで、停止中に予熱して待つ秒速点火の記載はありません。ダイニチにも同じ80Wがかかる、と当てはめないでください。

エコ運転・タイマー・部屋の広さを合わせる

⑥部屋と生活時間に合う機能を選ぶ

節約を考えるなら、部屋の広さを合わせてからエコ運転とタイマーを選ぶのが基本です。エコ機能の名前だけで、電気代が何%下がるとは言い切れません。

FW-25S7は木造7畳・コンクリート9畳まで、WA-N33とFH-G3226Yは木造9畳・コンクリート12畳までがめやす。暖房出力も順に2.50〜0.68kW、3.25〜0.79kW、3.19〜0.63kWです。

FW-25S7のecoおまかせモードは室温に応じて燃焼量を制御し、設定温度に達しても一時消火はしません。WA-N33のエコモードは設定温度に達したあと、1℃ずつゆっくり室温を下げます。

コロナG32タイプのセーブモードは最大火力を60%に抑えて室温を自動調節します。この「60%」は火力の説明で、電気代が40%安くなるという意味ではありません。

朝の支度に合わせるなら、タイマーの動きもチェック。FW-25S7は設定時刻に運転を始めて1時間後に自動消火、WA-N33は室温や部屋の大きさに応じて設定時刻の0〜25分前に始まり、点火から約1時間で自動消火します。

WA-N33には音が静かという声がある一方、点火までに時間がかかるという声もあります。消臭点火は約150秒、解除時は約90秒ですが、室温6℃未満では約150秒のままです。

朝にすぐ使いたいのか、日中の燃焼中電力を重視するのか。部屋に合う機種の中で、自分が気になる場面を優先すると選びやすいです。

灯油の消費量はL/hと燃焼継続時間で見る

青い灯油用ポリタンクから、取り外したカートリッジタンクへ給油ポンプで給油する手元
灯油の使用量はL/hで見て、給油は消火してから行います。

⑦給油の間隔は火力と継続時間で考える

灯油の使用量は、燃料消費量L/hと燃焼継続時間で見ます。電気代が小さくても、灯油の使用量まで同じとは限りません。

FW-25S7の燃料消費量は最大0.243〜最小0.066L/h。3.5Lタンクで、燃焼継続時間は大火力14.4〜小火力53.0時間です。

WA-N33は最大0.316〜最小0.077L/h、タンクは5L。燃焼継続時間は最大燃焼で約15.8時間、最小燃焼で約64.9時間です。

毎晩長く使うなら、タンク容量だけでなく、どの火力で何時間続くかまで見るのがポイント。小火力の継続時間を、いつでも給油せずに使える時間とは考えないでください。

FH-G3226Yは5Lタンクですが、燃料消費量は公式製品詳細に記載がありません。L/hを使って使用量を見積もるなら、取扱説明書で確認を。

WA-N33には買い替え後に燃費がよいと感じた声もあります。ただ、暖房出力や使う条件は異なるので、自宅での使用量は燃料消費量と運転時間を軸に考えるのがよさそうです。

使用時の注意|換気・給油・灯油・お手入れ

⑧節約中も使用時の注意を守る

節約を考えても、換気・消火してからの給油・指定された灯油は省けません。エコ運転中も、使用時の注意は同じです。

運転中と給油時に守ること

  • 換気:ダイニチ・トヨトミの説明書とコロナの案内は、使用中1時間に1〜2回、1〜2分の換気を求めています。エコ運転でも減らさないでください。
  • 給油:3社とも消火してから。ダイニチは本体が冷えてから火の気のない場所で、トヨトミも火の気のない場所で給油します。コロナは火が消えたことを確かめてからです。
  • 燃料:3社ともガソリンは使いません。ダイニチ・コロナは不良灯油、トヨトミは変質灯油・不純灯油も使用禁止です。

持ち越し灯油はメーカーごとに扱いが違います

  • ダイニチ:JIS1号灯油を使い、翌シーズンへ持ち越さないよう案内されています。
  • コロナ:持ち越し灯油などの不良灯油は使わないよう案内されています。
  • トヨトミWA-N33:前シーズンの残り灯油は、1年以上保管していないこと、冷暗所で保管し水や不純物が混入していないことが条件です。この条件を他社の機種へ広げないでください。

置き場所・消火・お手入れも忘れずに

  • 可燃物:3社ともカーテンなど燃えやすいもののそばで使わず、衣類の乾燥にも使いません。ダイニチ・トヨトミは布団や毛布のそばも避けるよう求めています。
  • 就寝・外出:ダイニチ・トヨトミ・コロナとも、就寝時や外出時は必ず消火します。
  • 温風と子ども:ダイニチ・コロナは温風に長時間直接当たらず、子どもなどの使用時には周囲が十分注意するよう案内しています。
  • 掃除:ダイニチは燃焼・温風空気取入口、トヨトミは空気取入口を週1回以上掃除機などで掃除。コロナはエアフィルター・空気取入口・温風吹出口などを週1回以上掃除します。
  • トヨトミWA-N33のお手入れは、消火して電源プラグを抜き、本体の温度が十分下がってから行います。

残った灯油をもったいなく感じる日もありますよね。でも、使える条件を見た目や自己判断で置き換えず、機種ごとの指定に合わせることが大切です。

掃除は週末の家事と一緒に予定へ入れると、忘れにくいかも。換気できる置き場所と、給油・掃除を続けられる使い方まで考えてから選びましょう。

石油ファンヒーターの電気代に関するよくある質問

ファンヒーターを置いた部屋で、換気のため窓を少し開ける手元
エコ運転中も、使用時の換気は減らせません。

⑨最大値・待機・予熱の疑問を解消する

迷いやすい数字は、「何をしている時間のW数か」で読み分けられます。最大値・通常待機・予熱を区別するのがポイントです。

購入前なら、仕様表の数字だけでなく、自分が使う機能にも目を向けてみてください。朝の点火待ちを短くしたい人と、停止中の予熱時間を絞りたい人では、重視するところが変わります。

点火時の最大Wが、運転中ずっと続く?
続きません。WA-N33の950Wは点火初期の短時間だけです。320Wの点火時定格や11/12Wの燃焼時定格とは別なので、950Wで1時間の暖房費を計算しないでください。
コンセントにつないだままだと、電気は使う?
通常待機の値はFW-25S7が1.0W、WA-N33が0.6W、FH-G3226Yが0.8Wです。コロナの秒速ランプが点灯した停止中は予熱の状態なので、通常待機の計算に入れないでください。
秒速点火と、ダイニチの35秒着火は同じ?
別の仕組みです。FW-25S7は保温なし35秒着火。コロナG32タイプの秒速点火はON後に約75秒の予熱が必要で、予熱に平均約80Wを使います。
電気だけで暖まる?
主な熱源は灯油です。WA-N33は点火後に燃焼熱を保ち、電気をファンと制御に使用。ダイニチは灯油を気化させるためにも電気を使うので、電気代だけを暖房全体の費用とは考えないでください。
エコ運転なら換気を減らせる?
減らせません。ダイニチ・トヨトミの説明書とコロナの案内は、使用中1時間に1〜2回、1〜2分の換気を求めています。運転モードより先に守る条件です。

石油ファンヒーターの電気代まとめ

石油ファンヒーターの電気代は、燃焼・点火・待機・予熱を分けると考えやすくなります。大きな最大W数だけを見て迷わなくて大丈夫です。

選ぶ前のチェックポイント

  • 電気代は31円/kWh(税込)を目安に、実際の使用時間と契約単価で計算する
  • 燃焼中の電力を比べる前に、部屋の広さと暖房出力を合わせる
  • FW-25S7の保温なし35秒着火と、コロナの予熱する秒速点火を区別する
  • 灯油の使用量はL/hと燃焼継続時間で見て、換気・給油・掃除は省かない

木造7畳・コンクリート9畳までの部屋で、停止中の保温なしに35秒で着火する機種を選びたいなら、FW-25S7が候補になります。電気の数字と、毎朝の使い方の両方が合うかで決めてみてください。

▼ FW-25S7を詳しく見てみる ▼

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